お茶の効能


お茶は、中国では紀元前から、また日本では約1,200年も前から飲用に
供されています。1,211年、栄西禅師の著した『喫茶養生記』冒頭に

「茶は養生の仙薬なり、延齢の妙術なり。山谷これを生ずれば、その地、神霊なり。
人倫これを採れば、その人長命なり」

とあり、また後半の部分に

「種々の薬は各々一種の病の薬なり、茶は万病の薬となる」

として、茶は不老長寿のための「仙薬」であると述べられています。


一方、これより380年程後に出版された李時珍の『本草網目』には、

「茶は苦く、甘く、微寒にして毒なし。臓器(陳臓器)曰く、(茶は)苦く、寒なり、
久しく食すれば人をして痩せしむ。また人の脂を去り、人をして眠らざらしむ」

とあり、その具体的な効能、効果が記されています。




・坑酸化作用
カテキンが血中脂質の過酸化を防ぐのみならず、血中コレステロールの
上昇を強く抑制する。



・坑癌作用
カテキンが化学物質や紫外線等による突然変異の誘起を抑え、
現在までに、皮膚・胃・小腸・十二指腸・大腸・膵臓・肝臓・乳房・肺・前立腺
等で発癌抑制効果が認められている。


・坑動脈硬化作用
カテキンのβ-カロテン節約作用により、LDL-コレステロールの
被酸化性が減少され、HDL-コレステロール値が上昇することが
認められている。


・血圧上昇抑制作用
カテキン類が酵素ACEの活性を低下し、血圧上昇を抑制する。


・抗菌作用
茶抽出液あるいはカテキン類、とくにエピガロカテキンガレート(EGCg)や
エピカテキンガレート(ECg)が、コレラ菌、食中毒菌である腸炎ビブリオ、ウエルシュ菌、
ブドウ球菌、ボツリヌス菌、胃癌の原因となるピロリ菌等に抗菌、殺菌作用があります。



・坑ウィルス作用
茶の抽出物あるいはカテキンが、エイズウィルスやインフルエンザウィルスの増殖を
抑えることが明らかになっている。
また、エピガロカテキンガレート(EGCg)やテアフラビンジガレート(TFDg)が、
ヒトインフルエンザウィルスA,B型の粒子の表面に存在する糖たんぱく質に結合して、
その感染性を阻止します。
お茶によるうがいは、インフルエンザウィルスの感染に予防効果を示すという結果も
得られています。



・血糖上昇抑制作用
カテキン類が糖の分解酵素であるα-アミラーゼやスクラーゼの作用を阻害します。
また、でんぷんなど糖質の分解を妨げ、一方では、ブドウ糖としての吸収を抑制する結果、
体内へ蓄積する糖が減少し、糖から生体内で生成する脂肪の減少をもたらし、結果として
肥満を防止する作用があります。



・坑アレルギー作用

現在、アレルギー疾患と呼ばれているものには、気管支喘息、アトピー性皮膚炎の他、
じんま疹、鼻カタル、血清病、花粉症、薬物アレルギー等があります。
アレルギー疾患の場合、遊離したヒスタミンに拮抗する抗ヒスタミン薬を与えると、症状を
軽減することが出来ます。
緑茶の品種である「べにふうき」に多く含まれるメチル化カテキンには、ヒスタミンの遊離を
抑制する効果があります。



・脳、神経機能に対する作用
カフェインには、大脳皮質、延髄、脊椎などの中枢神経を刺激、興奮させたり、
心臓や肝臓に作用して尿量を増加させたり(利尿作用)する作用があります。
また、胃酸分泌を促し、消化や吸収を助け、体脂肪の分解を促進するなどの作用
があります。
テアニンを摂取すると、リラックスした時によく観察されるというα波が検出されます。


・消臭作用、抗蝕作用
口臭は、一般に唾液中に存在する上皮、結合組織、食物残渣などがたんぱく源となって
種々の細菌や酵素による分解を経て生成される上記のアミン類や揮発性の高い含硫化合物、
脂肪酸によるものです。
緑茶に含まれるカテキン類やケンフェロール(aおよびb)には、これら悪臭物質の吸収、吸着、
その他の反応を通じた消臭作用があります。
緑茶は、虫歯の予防にも効果(抗蝕効果)があります。
虫歯は、歯に付着している虫歯菌(ミュータンス菌)が、食物中の糖分(庶糖)を利用して
水に不溶のグルカン(多糖体)を生成し、これを介して歯面に付着してプラーク(歯垢)を形成
することから始まります。このプラーク内で、菌は種々の糖を利用して、乳酸をはじめとする
酸を生成し、この酸によって歯のエナメル質が溶かされ、穴が開くのです。
緑茶抽出物、あるいはカテキン類は、この虫歯菌の繁殖を抑える効果を持ちます。

                        

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